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【感想】戦場のヴァルキュリア4のネタバレ感想

2018年3月21日に発売されたゲームなのでこれまた少し遅れたレビューになりますね。基本的に安くなってある程度評価が出そろってからゲームを買う癖があるのでどうしても遅れたレビューになってしまう・・

それはさておき、今回は戦場のヴァルキュリア4(pc)。感想をざっと見ていると前作からの追加された要素が少なくそこで評価が悪くなっているようだったが、私は戦場のヴァルキュリアを序盤ちらっとプレイしたのみで2,3は未プレイ。ということでほぼ初見プレイヤーの感想になる。

 

まず最も良い点はゲーム性。タクティクスゲームをうまく3Dに落とし込んでカジュアルに遊べるような内容になってる。クラスが7つほどに分かれてるがどれも使いどころが分かりやすくうまく補完しあいながら相手を徐々に制圧していく感覚はまさにストラテジー。実際に一人ひとり動かすのも面白くうまくバランスがとれたシステム。さすがいい意味で流用するだけのことはあるなと感じた。

またプレイアブルキャラクターが充実していてお気に入りのキャラがたくさんできた。お気に入りのキャラはやっぱニコ、ゴドウィン、オーディン、リリィあたりかな、やっぱり断章やったキャラは愛着わく。

 

良くなかったのがストーリー。RPGでよく「なんで今世界救わなくちゃいけないのに遊んでんだよ!」といった突っ込みがあるがこのゲームでは特にそれが顕著である。

いわゆるこのゲームのテーマは「青春」と「戦争」になるのだが、前者の作品全体にわたる浮ついた雰囲気と後者の重いカットシーンの数々、その大きな溝を埋めるには至らず歯がゆい思いをしながらプレイを続けることになる。

個人的に気にかかったのは、ミネルバが片腕であるクリステルを失って自暴自棄になっている場面。しかしそのあとの戦闘では敵を殺して笑顔でガッツポーズで「どうだ!」というようなセリフ。また何度も戦闘を行いお互いに多数の部下を失った(であろう)敵将であるヴォルツと会った際もまるでスポーツが終わったあとのような爽やかな笑顔でお互い認め合ってるからどうしてもついていけない。これ以外にも様々な部分でうまくかみ合ってないなあと感じてしまった。

特に主人公格の4人はその溝に悩まされていてキャラ設定がブレブレで最後まで好きになれなかった。見た目は最高なんだけどなあ。特にカイあれはひどい。スパイ行為でたくさんの犠牲者出しながらラブコメパワーで解決する。あの場面は顕著にこのゲームの悪いところが出ていた気がする。主人公とレイリィもなんか中途半端、嫌いって程でもないけど・・

正直ここはもういっそガルパンのように気楽な設定にしてキャラゲーとして思う存分八茶けてくれたらめちゃくちゃハマれそう。

 

あとはこのゲームの軸であるシミュレーション部分をつぶすような要素が見受けられた。例えば自ターンで敵の1メートル前に近づいて攻撃を指示しても一定の確率で外すことがある。さらに敵にカウンターされ一発でダウンされたときなど困惑するほかない。作りが甘くて抜け道的な攻略法みたいのも多いのでそこら辺はつぶしてほしい。また戦略の幅を広げるようなギミックは歓迎だが後半は見掛け倒しのようなギミックが多くダレた。特に戦略ゲーにも関わらず初見殺し的な要素、突然一定のポイントに敵が大量にわいてくるとか、そういった要素は妨げにしかならないと感じた。

ニコラキアラが一人で戦場突っ込んできて対処法知らない初見時にぼっこぼこにされたときは思わず鼻で笑ってゲームを閉じてしまった。

 

ただこれだけの突っ込みどころがあっても最後まで40時間はするっとプレイできたしポテンシャルは非常に高いゲームだと感じた。ストーリーで多少の矛盾があっても飲み込んでプレイできるような人には満点に近いそんな作品だろう。

次回作にかなりの期待が持てる作品だ。